乾燥肌のしわをなくすには、
- 肌の水分量を保つスキンケアを心がける
- しわの原因となる食べ物を避ける
が効果的な方法です。
ほとんどの方が、スキンケアだけのお手入れで、しわ対策が完了と考えているようですが、食べ物は直接肌に影響します。
しわを減らす食べ物などもありますので、毎日のスキンケアと毎日の食生活でしわを薄くしていきませんか?
乾燥肌の顔のシワをなくす方法
乾燥肌の人は、日常生活で肌の水分量を保つことを心がけましょう。
具体的に言うと、
- エアコンに加湿器をプラスする。
- 水分量を保つスキンケアをする
- 日焼止めなどを利用して紫外線対策をする。
- 充分な睡眠時間を取る。
- バランスの良い食事をする。
- 界面活性剤が配合されている化粧品を使わない。
シワに悩んでいる人の多くが乾燥肌の人です。乾燥肌の人は保湿対策をしているにもかかわらず、年齢とともにしわが深くなっていく人が多いようです。
顔のしわを薄くしたいと思うなら、肌を保湿するようにしましょう。
保湿は美肌の基本です。
肌が乾燥するときに、化粧水をスプレーする人がいますが、余計に乾燥するようになりますので、化粧水をスプレーしている方はすぐに止めるようにしましょう。
化粧水では肌は保湿できないのをご存知ですか?
肌が乾燥しないために、
- 洗顔後にすぐ化粧水をつける
- しっとりタイプの化粧水の方が保湿効果が高い
- 保湿効果を上げるために化粧水をたっぷり使う
なんて事していませんか?
私たちの肌は、水分を吸収しすぎてふやけてしまわないようにバリア機能があります。そのために、化粧水をたっぷり使っても一定以上の水分は浸透せずに、残りはすぐに蒸発してしまいます。
ところが、水分は蒸発するときに肌の中にある水分まで一緒に巻き込んでしまいます。わかりやすく言うと、肌に潤いを持たせるためにたくさん使った化粧水が、肌に浸透せずに肌の上に残ります。
この化粧水は、すぐに蒸発するのですが、肌の中に浸透している水分まで一緒に連れて蒸発します。すると、余計に肌は乾燥してしまいます。
化粧水の主な成分は水です。肌をしっとりさせようと思い、たくさんの化粧水もつけてもバリア機能のおかげで、浸透しなかった水分がすぐに蒸発してしまいます。
この時、さっきお話したように、周りの水分まで一緒に連れて蒸発するので余計に肌は乾燥してしまいます。
シートマスクもすごい人気ですが、シートマスクを長時間顔に乗せていると、体温でシートマスクの水分が蒸発して乾燥してしまいます、すると今度は肌の水分を乾燥したシートが奪うようになります。
美容成分たっぷりだから、朝までつけて寝ていたらうるうるのプリプリなんて大間違い。
カサカサになってしまいます。
シートマスクは、長時間使うと余計に肌を乾燥させるようになりますので注意が必要です。
化粧水は肌をみずみずしく整えてくれますが、快い気分になる程度のもので、しっかりした保湿はクリームなどで行いましょう。
油分で蓋をすると水分が蒸発しない?
化粧水で水分を与えたから、今度は蒸発しないように油分で蓋をすれば完璧!
とはなりません。
そもそも、
油分でフタはできません。
油をつけてもその合間から水分は逃げていくからです。
保湿というのは、化粧水やクリームなど外から与えるものではなく、体内の水分を保つことが保湿なのです。
角質層は、肌の内部から水分が蒸発しないよう、ふたとなる重要な役割があります。
角質層の中では水分と油分が層(ラメラ構造)になっており、これがバランスをとってうるおいを保ちます。
元々保湿能力が少ない人や肌の水分を保つことが苦手な人が乾燥肌になっていくのですが、体の内側から湧き出る水分を肌の中で保つことに必要な保湿成分を選ぶ必要があるのです。
保湿成分で一番おすすめなのは「セラミド」です。
セラミドは元々体の中に存在する保湿成分で、私たちの体と非常に相性が良い保湿成分です。
保湿力は、コラーゲンよりもヒアルロン酸のほうが高く、ヒアルロン酸よりもセラミドのほうが高くなります。
コラーゲン<ヒアルロン酸<セラミド
特に乾燥で悩んでいる方にはセラミドは強い味方です。
セラミド配合のスキンケアを使うようにしましょう。
セラミドを使うと
- 外からの異物を侵入させない効果もあり、肌荒れしにくくなります。
- セラミドは水と結合し、湿度が0%になっても蒸発しません。
- 肌の水分の80%を維持する最強の成分。
女性も30代までは、まだ皮脂の分泌が盛んです。
ところが、 40代以降となると、加齢とともに水分だけでなく皮脂量も低下してきます。セラミド配合のスキンケアを上手に使って肌の乾燥を防ぎましょう。
乾燥が気になる目元や口元は、美容液や乳液などの重ね塗りをオススメします。
大人ニキビ肌も保湿が大事
脂肌や大人ニキビ肌の方も保湿は必要です。
脂肌の人は、乳液や美容液を使うとべた付くという方もいらっしゃいますが、化粧水だけでは、余計に乾燥します。
肌が水分不足になると、これ以上を水分を蒸発させないために皮脂がどんどん分泌されます。皮脂ばかりが分泌されるので、顔はテカテカになってしまいます。
私たちはそれを勘違いして、皮脂を落とさなくちゃと洗浄力の強い洗顔などで皮脂を洗い流します。するとまた皮脂の分泌が余計に始まるのです。
よけいに大人ニキビができやすくなり、インナードライの原因となり負のスパイラルに落ち込む原因です。
洗顔料に保湿成分は必要ですか?
洗顔料に配合された保湿成分は、洗い流すので意味がありません。
乾燥肌の人が気になるのは、洗顔の時も保湿成分が配合された洗顔料を使うのが肌のためにいいのでは?という事です。
洗顔には、しっとりタイプやさっぱりタイプがあります。
乾燥が気になる冬の間だけ、しっとりタイプの洗顔料を使っていたことがあります。
しかし、しっとりタイプの洗顔料を使い始めて1か月後くらいから、毛穴が詰まり肌が乾燥しているように感じました。
すぐにこのしっとりタイプの洗顔料の使用をやめ、洗顔石鹸に変えたら毛穴の詰まりもなくなり、肌の乾燥も感じなくなりました。
このしっとりタイプの洗顔と言うのは、洗顔の後に潤いのベールを1枚肌に乗せていたのです。そのために、触るとしっとり感じていたのですが、実は皮膚呼吸を妨げ毛穴を詰まらせていたのです。
洗顔の目的は汚れを落とすことです。
シンプルな固形の洗顔石けんをおすすめします。
肌によくないしわの原因となる食べ物
食事は私たちの体を作る大切なものです。
免疫力のある体を作るのも、私たちの口に入る食べ物からです。
肌の改善も、口の中に入れる食事を見直すことで可能になります。
どのような食べ物が、シミやしわを増やすのか知っておきましょう。
シワを増やす食べ物をできるだけ控えて、体の内側から肌を整えていきましょう。
シワを増やす食ベ物
なんでも程々というのが大事です。
摂りすぎるとシワをはじめとする肌の衰えの原因となるものを話します。
- 脂質の多い食べ物
- 食品添加物が多い食物
- 糖質の多い食べ物
- 飲酒
- 食事制限(ダイエット)
脂質の多い食べ物
脂質(油分)を摂りすぎると体内で脂肪分が酸化して活性酸素が生まれます。活性酸素を退治するために抗酸化物質が沢山消費されてしまいます。
また、脂質の多い食べ物をとりすぎて太ると顔に余分な脂肪がつき肌がたるみ、ほうれい線など原因となります。
脂質が沢山入っている食べ物
- 揚げ物
- マヨネーズ
- スナック菓子
- ドレッシング
- 焼菓子
- コーヒーフレッシュ
食品添加物が多い食物
私たちが日常口にしている食べ物の中で食品添加物が入っていないものなんてあるのでしょうか?
ほとんどないのではないでしょうか?
というのも、食品添加物の役割は、
- 食品の品質低下(腐敗したり、変質したりするのを)防ぐ。
- 食品の外観(見た目)や、味や香りなどをよくして、食品の品質を向上させる。
- 食品の栄養価を高める。
- 食品の製造、加工に必要。
これらが体の中で分解されるときに発生するのが活性酸素です。
活性酸素は、健康な細胞まで傷つけてしまい、傷ついた細胞が酸化する事でシワ等肌の老化を早めてしまう為、摂りすぎてしまうと美容の大敵となります。
お酒
お酒を飲むと、美肌に大切なコラーゲンやエラスチンなど弾力成分の代謝を抑制する「コルチゾール」という物質が分泌されやすくなります。
飲みすぎた翌日はむくんで顔にしわができやすい状態になっています。お酒も飲み過ぎると肌の弾力を低下させて、シワの原因になることもあります。
飲みすぎないようにしましょう。
極端なダイエット
「早く痩せたい」という思いからか極端に食事量を減らしたり、断食などの極端なダイエットをすると、これこそがシワを作る原因となります。
ある程度の食事制限はダイエットの基本ともいえますが、あまりにやり過ぎてしまうと栄養不足やストレスにつながって、肌へとダメージが加わってしまいます。
シワを防ぐためにはビタミンやタンパク質などの栄養が必要不可欠。これらの摂取が減ってしまうと、肌のハリが低下してシワができやすくなってしまうのです。
100キロ以上あった方が40キロなど減量しているのをテレビで見ますが、驚くのは皮膚のたるみです。
極端なダイエットは、体脂肪は減りますが皮膚はその変動についていけません。脂肪がないのに皮膚だけが残ってしまうと、当然たるみが起こってシワにつながるため注意が必要です。
とくに顔の場合たるみがあると人目にも付きやすく、老けた印象にみられてしまいます。
長期的な計画を立て、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動と、筋トレなどの無酸素運動をバランスよく取り入れた無理のないメニューを心掛けましょう。
糖質の多い食べ物
砂糖やパン・お米などの糖質を摂りすぎると、身体の中でタンパク質(コラーゲン〉と余分な糖が結びついてタンパク質が変性、劣化してAGEs(糖化最終生成物)という老化物質を生成する反応をいいます。
糖化は体のコゲとも言われます。
AGEs(糖化最終生成物)は代謝されずに蓄積するため、徐々に肌をくすませて硬くします。
そして、弾力や柔らかさが失われた肌はシワができやすくなります。
糖質が多い食べ物
- 白い炭水化物
- いも類(さつまいもは除く)
- 白砂糖
- トランス脂肪酸(マーガリン)
- 加工肉(ベーコン、ソーセージ)
- バター
- 清涼飲料水(ソフトドリンク)
- アイスクリーム(乳製品)
- 市販の甘いお菓子(ケーキ、クッキー、パイ)
シワを予防できる食べ物
食べ物もうひとつひとつ並べてもキリがないので、しわを予防できる栄養素をお話しします。これらの栄養素が含まれている食材を知り、日常の食生活に取り入れて下さい。
- ビタミンC
- ビタミンE
- コラーゲン
- コエンザイムQ10
- β―カロテン・レチノール
シワの予防につながる、肌に良い食べ物を紹介します。
シワを予防できる食べ物を積極的に取り入れて、美肌の維持につとめましょう。
ビタミンC
皮膚でのコラーゲン生成には、鉄分とともにビタミンCが欠かせません。
いちごやキウイなどの果物の他、ブロッコリーやパセリなどの野菜類、緑茶にもビタミンCは多く含まれています。
ビタミンCはコラーゲン生成に関わるほか、体内で老化の原因となる活性酸素の反応を抑える作用もあります。
また、ビタミンCはシミやソバカスを予防します。
たんぱく質やビタミンEと一緒に取ると効果的です。美容と健康に、ビタミンCは欠かせない栄養素です。
野菜:キャベツ、ブロッコリー、かぶ、トマト、パセリ、ピーマン、ほうれん草、小松菜、大根、じゃがいも、さつまいも、春菊など
その他:緑茶、海苔、豆など
ビタミンE
脂溶性のビタミンで、「若返りのビタミン」とも呼ばれています。脂肪の酸化を防ぎ血管を丈夫にし、老化の原因となる過酸化脂質をできにくくする働きがあります。
野菜:かぼちゃなどの緑黄色野菜
魚類:ウナギ、アジ、タラコなど
豆類:大豆(豆腐、納豆など)
種実類:ごま、アーモンド、落花生、植物油、小麦胚芽など
コラーゲン
細胞間を埋めるたんぱく質で、体のいたる所に存在しています。不足すると肌から弾力が失われシミや肌のタルミが発生し、骨量減少や血管壁がかたくなります。ビタミンCや鉄、亜鉛と一緒に取ると効果的。
魚介類:ウナギ、エビ、サバ、フカヒレ、アナゴ、スッポン、フグ、サンマ、鮭、アンコウなど
牛すじ
肌の弾力やうるおいに大切なコラーゲンを多く含み、効率的に摂ることができる食べ物の代表です。
圧力鍋で柔らかく煮込むとコラーゲンがスープに溶け出すので、スープもいただきましょう。
鶏皮・手羽先
鶏皮や手羽先も、コラーゲンを豊富に含みます。
ただし、脂質も多く含まれるため、摂り過ぎには気をつけましょう。
コエンザイムQ10
細胞内のミトコンドリア。エネルギーを作り出す栄養素で、ビタミンEと同等かそれ以上の抗酸化作用を持ちます。
20歳をピークに減少し、シワや肌のタルミに影響を与えます。
魚類:青魚(イワシ、サバなど)、ウナギ、カツオ、マグロなど
肉類:豚肉、牛肉、レバー、モツなど
豆類:大豆、落花生など
レバー・ひじきなど鉄分豊富な食品
皮膚でコラーゲンが生成される際には鉄分が必要になります。
鉄分は美肌、貧血予防など女性の健康には欠かせない成分なので、毎日しっかり摂りましょう。
鮭・マグロなどの魚
魚類に多く含まれるオメガ3脂肪酸は、肌のハリに大切なコラーゲンやエラスチンの生成に必要です。
オメガ3脂肪酸は鮭・マグロ・イワシなどに多く含まれているので、魚を効果的に摂ってシワ予防をしましょう。
大豆製品
豆腐や豆乳、納豆などの大豆製品に多く含まれているイソフラボンは、女性ホルモンによく似た働きをして、コラーゲンの生成を促進します。
大豆製品は安くて、おいしくて、簡単に摂れる食べ物で、健康と美肌の両方で女性の味方です。
しわを減らす食べ物
- 緑黄色野菜(ほうれん草などの葉野菜、アスパラガス、玉ねぎ、にんにく)
- フルーツ(プルーン、りんご、さくらんぼ)
- 青魚(鮭・マグロ・イワシ)などオメガ3が豊富な魚
- オリーブオイル、アボカドなどのオメガ9
- 卵
- 豆類(納豆、豆腐、大豆)
- 緑茶
- ミネラルウォーター
- 全粒穀類
- ナッツ類
β―カロテン・レチノール
βーカロテンは緑黄色野菜に多く含まれ紫外線による肌のダメージを修復し、メラニン色素ができないように働きます。
レチノールは動物性食品に含まれ、ターンオーバーを正常化してコラーゲン再生を促す働きがあり、シワを予防します。
レチノール:バター、牛乳、卵、肝油、強化マーガリンなど
乾燥がひどい時のお手入れ方法
乾燥が人い時はいつも使っている化粧水や乳液でも刺激を感じるもの。
少しの刺激でも敏感に反応してしまいます。
そんな時は、
- 刺激を感じない洗顔方法
- メイクをしない
- 刺激を感じないスキンケア
を試してみましょう。
刺激を感じない洗顔方法
今使っている洗顔料で刺激を感じる場合は、洗顔料を使うのやめましょう。
体温より低いぬるま湯での洗顔を4~5日続けてみましょう。
洗顔料を使っても刺激を感じなくなったら洗顔料を使うようにしましょう。
その時は洗顔料を十分に泡立て、Tゾーンから両頬、それから両目の順にやさしくのせていきます。
肌に泡がのっている時間をできるだけ短くして、乾燥しやすい部分は泡を最後にのせてすぐに洗い流します。肌をこすらないように注意して、お湯での洗顔も避けるようにしましょう。
メイクをしない
乾燥がひどく肌あれをしている時は、メイクをしないようにしましょう。
メイクをしなければならない場合も、クレンジングが必要のないミネラルファンデーションを使いましょう。
どうしてもクレンジングが必要な場合は、オイルクレンジングを止めてミルククレンジングにしましょう。また、ひどい乾燥や肌荒れの部分を除いて、皮脂の分泌が活発なTゾーンだけクレンジングしてください。
セラミド配合のスキンケアと、ミネラルファンデーションがセットになった「エトヴォス」のトライアルセットを試してみてください。
セラミドで乾燥肌を改善しながら、メイクができます。
メイクはクレンジングが不要で、石けんで落とせます。
どうしてもメイクをしなくてはならないときは、できれば粉おしろいのみをつけるようにしてください。
ファンデーションを使いたいなら、ミネラルファンデーションがおすすめです。
乾燥肌の顔のシワをなくす方法 まとめ
乾燥によるしわを浅くするにはどうすればいいのか?と言うことでお話ししてきました。
乾燥対策=保湿対策です。
今までの間違ったスキンケアの方法で、敏感肌になっている方も多いようです。敏感肌から脱出するためのスキンケアプログラムや、バリア機能を回復するためのプログラムを紹介してきました。
また、肌の乾燥がひどい状態でも紫外線対策は必須です。肌に優しい日焼け止めを使うようにしましょう。
バリア機能を回復することを意識すれば、肌の水分量はどんどん多くなっていきます。すると自然と肌の潤いを取り戻すことができます。
日常の食生活や生活習慣が肌へ直接関係します。ストレスを溜めないおおらかな気持ちで日々を過ごしましょう。