インフルエンザb型の潜伏期間は?
保育園や学校などでインフルエンザが流行ったら、子供が感染するのではないかと心配になります。
もし感染していたら、今のところ元気で飛び跳ねていても、いつ熱が出のるかわかりません。
インフルエンザの潜伏期間ってどれくらいなのでしょうか?
仲の良いお友達がインフルエンザを発症した場合、うつっているかもしれないと心配です。
もし、インフルエンザに罹っていたらどのように発症して、どのような症状で、どのように回復するのでしょう?
今日は、インフルエンザB型について潜伏期間や特徴についてまとめました。
インフルエンザB型の特徴
「熱が出にくい」「腹痛・下痢が多い」「微熱が続く」と言われていましたが、2013年と2015年に発表された論文によると、
「A型とB型で症状の出かたや重症度にほとんど違いはない」ということです。
普通の風邪と間違えてしまいそうです。
高熱が出なくてもインフルエンザに感染している場合がありますので、まわりにインフルエンザを発症した子がいたら、まずは感染を疑ってください。
インフルエンザB型の潜伏期間は?
潜伏期間とは、病原体(ウイルス)に感染してから体に症状が出るまでの期間の事です。
インフルエンザB型の潜伏期間は1日~3日、長くて5日くらいです。
インフルエンザはウイルスに感染してから1~3日の短い潜伏期のあと、高熱や頭痛、筋肉痛、関節痛、全身の倦怠感などの症状が現れます。
これらの症状と同時に、あるいはやや遅れて、鼻汁、咽頭痛、咳などの呼吸器症状が現れます。
熱は急激に上昇して、第1~3病日目には、体温が38~39度あるいはそれ以上に達した後、諸
症状とともに次第に回復し、1週間程度で快方に向かいます。
インフルエンザB型の潜伏期間中の感染力
インフルエンザA型もB型も、潜伏期間にはそれほど差がありません。
ウイルスに感染すると、のどや気道に付着したウイルスは20分程で細胞内に到達するといわれています。
粘膜に付着したウイルスはかなりのスピードで増殖していき、インフルエンザを発症してしまいます。
潜伏期間中の感染力は、発熱後の感染力に比べるとそう高くはありません。
3日目くらいでウイルスの数がピークに達します。
インフルエンザは感染してから3日目が最も感染力が強いことが知られています。
潜伏期間中は自覚症状がほとんどないので、普段通りの生活をしています。
感染力が弱くても、他人に感染しないわけではありませんので、うっかりすると感染が拡大してしまう要因になります。
インフルエンザB型を感染させないために
インフルエンザB型は基本的にはA型と同じ症状ですが、A型より呼吸器症状が現われやすいです。
咳、のどの痛み、くしゃみ、鼻水などです。
時間の経過とともに咳がでてきます。
3日目には頻回の咳とともに飛沫を周囲に飛び散らすので、この頃がもっとも感染力が強い時期です。
咳やくしゃみで、インフルエンザのウイルスがまき散らされますので、マスクをして、くしゃみや鼻水がまわりに飛び散らないように気をつけます。
インフルエンザの感染は、この飛沫感染が主な感染源になります。
インフルエンザB型に感染しないために
感染しないためには、外出をしてドアノブや、電車のつり革などに触ったら、ウイルスがついているかもしれないので、家に帰ってからすぐに手洗いをしてウイルスを洗い流します。
- 帰宅後は手洗いを徹底する
- 人が多く集まる場所に行かない
- 鼻水や痰をぬぐったティッシュはすぐにフタつきのゴミ箱に廃棄する
- 室内を乾燥させない
- 十分な栄養摂取と、休養をとる
インフルエンザB型の症状 子供の場合
インフルエンザB型の症状のよくある症状は、発熱・咽頭痛・頭痛・関節痛・筋肉痛・鼻水・咳・倦怠感などです。
インフルエンザB型は消化器症状を伴うことが多いです。
腹痛、吐き気、嘔吐、下痢です。
熱が高くない場合がありますので、ノロや普通の風邪と間違えられやすいです。
子どもが発熱したら、クリニックでインフルエンザの検査を受けて、発症していたら抗インフルエンザ剤を服用します。
子どものインフルエンザ合併症
抗インフルエンザ薬を服用して3日過ぎても高熱が続くようなら、医師の診察を受けましょう。
子供のインフルエンザ合併症として、気管支炎、中耳炎、肺炎が起こることがあります。
合併症の中で一番怖いのが、インフルエンザ脳症です。
発熱、けいれん、意識障害などがあったらすぐに医師の指示を仰いでください。
インフルエンザ脳症インフルエンザ感染を契機に起こった急性脳症ふのことです。インフルエンザ感染をきっかけとして、脳全体が腫れる(脳浮腫)ことにより意識障害、頭蓋内圧亢進症状、しばしばけいれんを伴う神経症状を示します。炎症を伴わないことから、脳炎とは区別されます。生命が危険になることもしばしばある、非常に重篤な疾患です。
夏に流行ったときなど、まさかインフルエンザだとは気づかずに治療が遅れ、インフルエンザ脳症で亡くなるお子さんもいらっしゃいます。
インフルエンザB型予防するには?
- ワクチンを受ける
- 免疫力をつける
インフルエンザワクチンを接種する
1番確実な方法としてはインフルエンザワクチンを接種することです。
お子さんの合併症を防ぐにはインフルエンザワクチンを接種する以外にはありません。神インフルエンザ薬が効果があると言っても、効果があるのは本人だけです。
熱は下がっても、インフルエンザを他の人に感染させる恐れもあります。
インフルエンザの流行が始まる前に摂取しておきましょう。
11月に1回目を、12月に2回目を接種しておけばいいでしょう。
免疫力をつける
インフルエンザのウイルスと戦うのは、自分自身の免疫力でウイルスに対抗します。
薬で症状を抑え、体の免疫力を助けます。
普段から、免疫力を高めておくと、インフルエンザのウイルスが侵入しても、抗体がウイルスを退治します。
普段から、インフルエンザを予防する食事として抗酸化力のある食べ物を食べましょう。
野菜、良質なたんぱく質、体に良いと言われている油、食物繊維をバランスよく食べることが大事です。
食事で免疫力の強い健康な体をつくることがインフルエンザ予防の基本です。
インフルエンザB型で微熱が続く場合
微熱が続いていて、インフルエンザと気づかすにいつの間にか治っていたと言うように、自然治癒する場合もあります。
微熱状態が続くと、体内でのインフルエンザウイルスの活動がなかなか終わらないため、症状が長引くことがあります。
微熱の状態でも家族にインフルエンザウイルスが感染します。
大切な家族や友人、会社の同僚などにインフルエンザを感染させないためには、
熱が下がっても、咳やくしゃみなどが続いている場合は、マスク、うがい、手洗いを励行して、まわりの人に感染するのを防ぐように心がけましょう。
アスピリンを使うと、ライ症候群になる可能性が!
大人でよく使われている解熱鎮痛剤のアスピリンを、インフルエンザの子供に飲ませたところ脳に障害が起こる「ライ症候群」が、アメリカで多発しました。
ライ症候群とは、小児に発生する急性脳症の一つです。
インフルエンザや水疱瘡などのウイルスに感染した際にアスピリンを解熱剤として使用することで、ライ症候群が発生するリスクが上昇することが近年明らかになり、使用を避けるように警告が出ています。
これを受け、日本では15歳未満の小児のインフルエンザや水ぼうそうの解熱薬として、アスピリンは原則使用してはいけないことになっています。
大人でも、インフルエンザに感染しているときは市販の鎮痛解熱剤(アスピリン)を飲むのは避けた方が安全です。
風邪薬の中にもアスピリンが含まれていることがありますので、成分をしっかり見てください。
現在では、小児用の感冒薬(かんぼうやく)や解熱鎮痛薬には、アスピリンが含まれていないようになりましたが、大人用のくすりには含まれているものもありますので、注意が必要です。
インフルエンザ脳症とライ症候群との違い
ライ症候群 | インフルエンザ脳症 | |
好発年齢 | 6歳であり12歳まで発症 | 5歳以下 |
発症期間 | 発熱してから5~7日後 | 発熱してから平均1.4日後 |
発熱原因 | インフルエンザ・水疱瘡 | インフルエンザ |
好発年齢:ある特定の病気にかかりやすい年齢。
鎮痛解熱剤は、発症したインフルエンザ脳症を悪化させると考えられています。
インフルエンザにかかっているときに飲める解熱剤は「タイレノール」や「小児用バファリン」です。
これらは「アセトアミノフェン」が成分で、胃を荒らすこともほとんどありません。
インフルエンザB型の潜伏期間 まとめ
インフルエンザB型の潜伏期間は1~3日くらいです。
インフルエンザB型はA型のような高熱が出ない場合もあります。人それぞれによって症状が違いますので、熱が出ないのでインフルエンザではないと勝手に素人判断をしないようにしましょう。
検査をしなければインフルエンザにかかっているのかどうかの判断はできませんので、医療機関で検査を早めに受けるようにしましょうす。
早めに 抗インフルエンザ剤を服用すれば(48時間以内)に服用すればとても効果があります。