毎年11月の声を聞くとインフルエンザが流行します。
気温が下がれば下がるほど、インフルエンザが猛威をふるうようになります。
インフルエンザが怖いのは、合併症を併発するからです。この合併症で亡くなる方が毎年いらっしゃいます。
最悪の事態にならないためにも、インフルエンザのワクチンを接種しておきましょう。
高齢の方は肺炎を起こして重篤な状態になりますし、6歳以下の幼児では最も怖いインフルエンザ脳症にかかる場合もあります。
このページでは、インフルエンザワクチンの効果とワクチンを接種すべき人についてお話しします。
高齢者やお子さんがいらっしゃる方は、きちんと最後まで読んでください。
インフルエンザワクチンの効果
インフルエンザワクチンに効果があるのかというような声が聞こえますが、インフルエンザワクチンには効果があります。
と言うのは、
厚生労働省がインフルエンザワクチンは効果があり毎年接種を受けた方が良い。またWHOも、インフルエンザの発症や重症化を防ぐにはワクチンが最も効果的だと公表しています。
一般にワクチンが効かないと言われているのには、インフルエンザウイルスの侵入を拒むことができないからです。
インフルエンザワクチンを接種していてもインフルエンザウイルスは体の中に入り込みます。ところが、ワクチンを接種していれば免疫がインフルエンザウイルスを退治するのです。その結果発症を抑えることができるのです。
人間の身体には、ウイルスに感染するとそのウイルスを排除する働きをもった物質(抗体)を作り、次に同じウイルスが入ってきても感染症になりにくくする「免疫」という働きがあります。この働きを利用するのが、ワクチン接種です。
参照元:ヴォ―リス記念病院
インフルエンザが流行するのは、おもに12月から3月です。
この時期は空気が乾燥して湿度が低くなっています。
インフルエンザウイルスは湿度が高い環境では感染しにくいので、湿度が低くなる冬場に猛威をふるいます。
また、人の身体も寒さで鼻やのどの血管が収縮して、ウイルスが付着した場合にウイルスに抵抗する能力が落ちているのも、冬場に流行る要因になります。
インフルエンザにかからないためにはインフルエンザワクチンの予防接種が一番の対策になります。
予防接種を受けておくと、発症した時に重篤化する合併症に感染するリスクを下げることができます。
自分自身をインフルエンザの危険から守るため、周囲の人への感染を防ぐために、予防接種を受けましょう。
インフルエンザワクチンの接種をお薦めする人
- 高齢者
- 小児の親と高齢者の介護者
- 医療介護関係者や教員
高齢者
65歳以上の高齢者と60歳から64歳で心臓・腎臓もしくは呼吸器の機能・ヒト免疫不全ウィルスによる免疫機能に障害を持つ人
高齢者がインフルエンザに感染すると、合併症を制覇する可能性が高くなります。
肺炎などとても危険な状態に陥ることがあります。また持病を持ってる人などもインフルエンザワクチンの接種をオススメしています。
小児の親と高齢者の介護者
高齢者や小児が外出してインフルエンザにかかる事はほとんどありません。家族が外から持ち込むことが大半です。
家に持ち帰る子供の親と高齢者の介護者はインフルエンザワクチンの接種をおすすめします。
医療介護関係者や教員
医療や介護関係者は、免疫力の弱った子供達と接するためにインフルエンザワクチンの接種が進められています。
子供達と接するのは、教職員も同じです。
しかし教職員はインフルエンザの予防ワクチン接種率がものすごく低いみたいです。
担任の先生がインフルエンザに感染したとなると、潜伏期間中に児童や生徒のインフルエンザの感染を考えると、教職員は必ずインフルエンザ予防接種を済ませてほしいものです。
インフルエンザワクチンの接種はいつから始まるのですか?
インフルエンザのワクチンの予約は10月から始まります。
急に寒くなると、インフルエンザは爆発的な流行を始めます。その時にインフルエンザワクチンの予約をしようとしても、予約でいっぱいの可能性があります。
また、医療機関のワクチンの在庫がなくなると打てなくなるので、予約は早めにしておきましょう。
ワクチンはいつ打てばいいのですか?
インフルエンザワクチンを接種してから抗体ができ、予防効果が出るまでおよそ2週間かかるといわれています。
毎年12月頃からインフルエンザの流行が始まることを考えると、12月頃までに接種を完了しておきましょう。
冬休み期間は小康状態となり、翌年1月から3月頃増加しピークを迎えて、4月から5
月には流行が収まるパターンであるといわれています。
毎年11月下旬から12月上旬にインフルエンザのシーズンが始まり、1~3月にピークを迎えます。
インフルエンザのシーズンが始まる前に予防接種を受けるのがベストです。
もしインフルエンザが流行するシーズンに入ってしまっていても、高齢者や小児上には今からでもワクチンが打てるかどうかを医師に相談してみてください。
予防接種を受ける回数は?
生後6カ月以上13歳未満は2回接種します。
4週間程度の間隔をあけて2回目の接種をした方が免疫力が高くなります。
13歳以上は1回または2回接種します。
こちらも、4週間程度の間隔をあけて2回目の接種をした方が免疫力が高くなります。
慢性疾患があるために免疫力が落ちていると考えられる場合は、医師の判断で2回目の接種をすることもあります。
インフルエンザワクチンの効果がある期間はどれくらい?
一般にはインフルエンザワクチンは接種後、2週間め頃から5カ月間程度効果が持続するといわれています。
インフルエンザワクチンの効果の現れ方と持続時間には個人差があります。
人によっては3ヵ月程度で効果が切れてしまう可能性もあります。
インフルエンザが流行っている期間(3月まで)に効果を持たせるためには、12月上旬に予防接種を受けるのがおすすめです。
インフルエンザワクチンの副作用
インフルエンザワクチンを接種できない場合があります。
発熱していたり、重い病気になっている人は当然接種できませんが、気をつけたいのがアナフィラキシーショックを起こしたことがある人です。
アナフィラキシーとは、医薬品などによって引き起こされることのある急性の過敏反応です。
インフルエンザワクチンの効果 まとめ
毎年、インフルエンザの合併症の肺炎やインフルエンザ脳症で亡くなる方がいます。
インフルエンザのワクチンを接種をすれば、最悪の事態になりませんので、ワクチンの接種はとても大切です。
インフルエンザワクチン接種後、2週間頃から5カ月間程度効果が持続するとされています。
12月上旬には予防接種を受けて、インフルエンザの流行に備えましょう。