春になって日差しが心地よく感じられるようになると、日焼け止めの出番です。
紫外線が強くなるとあたりまえのように使っている日焼け止めですが、あまり日焼止めのことを知らないままに使っていませんか?
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という質問にお答えします。
日焼止めは、シミやくすみの原因となる紫外線を防ぐために使っています。肌に優しい日焼止めや石鹸で落とせる日焼け止めなどを探している方は参考にしてください。
日焼け止めに書いてあるSPFやPA+って何のことですか?
2種類ある紫外線をどれだけ防ぐことができるかを数値で表したものです。
日焼止めには必ずSPFと+が書いてありますが、いったいどんな意味があるのでしょうか?
紫外線には、A波とB波の2種類あります。
- A波と呼ばれる、UV-A
- B波と呼ばれる、UV-B
です。
UV-Aを防ぐには日焼止めのPA値
- 波長が長いのでガラスや曇りも通過して、皮膚の奥まで届く
- 季節による紫外線量の変化が少ない
- しわ、たるみなど肌老化の原因となる
UV-Bを防ぐには日焼止めのSPF値
- サンバーン(肌が赤くヒリヒリする)を起こす
- 季節による紫外線量に変化がある
- シミやそばかすなど色素沈着の原因となる
紫外線の種類に合わせてSPFとPAが決められていたんですね。
PAって?
Protection Grade of UV-Aの略がPAとなっています。これはUVA防御指数とも言われていて、4段階の「+」マークで表示され、「+」の数が増えるにつれ、UVAに対する防御効果が高いことを表しています。
- PA++++ 極めて高い効果がある
- PA+++ 非常に効果がある
- PA++ かなり効果がある
- PA+ 効果がある
この紫外線A波は、皮膚の奥まで届く紫外線ですので、家の中でも日焼け止めが必要という事になります。
SPFって?
SPF(サンプロテクションファクター)の1〜50までの数値は、何も塗らない場合に比べてUVB波による炎症をどれぐらい長い時間防止できるかを表しています。
日焼けするまで、10分かかる人と20分かかる人では同じSPF30の日焼け止めを使っても防御できる時間が違ってきます。
日焼けするまで10分かかる人は、SPF30の日焼け止めを使うと、塗らなかった場合に比べて日焼けするまでの時間を5時間延長できるという事です。
私は、日焼するまで10分かかるから、10分×30倍=300分(5時間)
日焼するのを遅らせることができるのね。
では、同じAさんが、SPFが50の日焼止めを使うと、
10分×50倍=500分(8時間20分)日焼するのを遅らせることができます。
SPFの数値が高く成れば、紫外線吸収剤(ケミカル)を使っている製品が多く成ります。肌に負担がかかりますので、自宅にいる場合などはSPFの数値は20以下でも大丈夫です。
2~3時間おきに塗りなおせば、SPFの数値が20以下でもしっかり日焼け止め効果はあります。
日焼け止めの正しい塗り方・塗りなおし方
日焼け止めって、朝1回塗ったら終わりという人が多いようですが、それでは日焼け止めの効果がないことをご存知ですか?
日焼け止めの正しい塗り方と、効果的な塗りなおし方を紹介します。
塗り直しのタイミングはわかりました。
問題なのは、化粧をしている女性の日焼止めの塗り直しです。
メイクを落としてからの塗り直しなんて現実的じゃないし、となると日焼け止めの塗りなおしって、ハードルが高く成りませんか?
日焼止めの塗り直しに便利なのが日焼け止めスプレーです。
メイクの上からのは日焼止めの塗り直しがずいぶん簡単になりますね。
日焼け止めスプレーって効果はあるんですか?
日焼け止めスプレーも正しい塗り方をすれば効果があります。
日焼け止めスプレーで正しく塗るというのは、意外と難しいのです。
スプレーは、ある部分にはたくさんつくけど、ある部分には少なくしかつかないというように、ムラになりやすいのです。
ほほの高い部分にはたくさんつきますが、こめかみや小鼻の周りなどくぼんだ部分にはほとんど付かないという事があります。
また、スプレーは「肌にどれだけついたか」というのが自分で確認できないために、塗っれていない部分にも気が付きません。
当然ですが、日焼け止めスプレーがついていない部分は、日に焼けますので、日焼け止めスプレーをつけても効果がないという事になります。
日焼止めスプレーを効果的に使うには、ちょっとしたコツがあります。
日焼け止めスプレーの効果が出る正しい使い方
顔には直接噴霧せずに、手のひらに出してから使用するのがポイントです。
手のひらですみずみまで丁寧になじませます。
首にも直接噴霧せず、一度手のひらに適量を噴霧した後、下から上に向かって丁寧になじませます。焼けやすい部分なので、たっぷりとスプレーしましょう。
髪には、10から15センチ程度離して、直接噴霧します。
顔に直接スプレーするとムラになります。
手のひらにスプレーして肌になじませることがポイントです。
日焼け止めって、いつから使えばいいの?
3月に入ると、日差しが温かく感じる日が増えてきます。
柔らかな日差しが心地いいのですが、日差しが強くなると紫外線対策が必要です。いつから日焼け止めを使えば、シミやくすみを予防できるのでしょうか?
正解は、年中日焼け止めは必要です。
紫外線は冬でも降り注いでいますので、紫外線対策は1年中必要です。
冬でも紫外線の量はそんなに減っていないのです。
出典:気象庁HP
上のグラフからもわかるように紫外線のピークは5月~8月です。
しかし、秋から冬もそんなに日差しがないからと言っても、紫外線量は極端に減少しているわけではありませんので、手を緩めるとシミやくすみに悩まされるようになります。
紫外線量の少ない冬でも、日焼止めは必要です。
日焼け止めのノンケミカルって?
紫外線を防ぐ成分には
- 紫外線吸収剤
- 紫外線散乱剤
の2種類があります。
紫外線吸収剤(ケミカル)
「ケミカル」と呼ばれることもあり、紫外線を吸収する化学物質を使用しています。
肌の上で、紫外線と化学合成して紫外線を熱エネルギーなどの別のエネルギーに変換することで、紫外線の影響を防ぎます。
自分の肌の上でこんなことが行われているなんて知らなかった・・・。
この上から、紫外線吸収剤入りのファンデーションを、さらに重ねると、どうなんでしょう?
紫外線対策はばっちり!と言えないような気がします・・・。
ケミカルの日焼止めは、きちんと落とさないとシミの原因になることもあります。
ウォータープルーフには、紫外線吸収剤が使われていることが多いので、お使いならば、きちんと落としてくださいね。
紫外線散乱剤(ノンケミカル)
「ノンケミカル」と呼ばれることもあり、お肌の上で紫外線を跳ね返しますので、刺激が少ないのが特徴です。
刺激が少ないのは、粘土や金属を粉上にしたものを材料として使っているから。
使い心地は、紫外線吸収剤と比べると、肌へのなじみが悪かったり、白く浮いたりして使いにくいのが事実です。
でも、せっけんで落とせるものが多く、安心して使えますから、こちらがおすすめです。
敏感肌や乾燥肌などのお肌の弱い方は紫外線錯乱剤(ノンケミカル)の日焼け止めを使った方が良いです。
下地クリームとしても使える日焼け止めで、おすすめは?
紫外線対策で、日焼止めは必須です。
滑らかな肌に整えてくれる下地クリームの機能も兼ね備えた日焼止めを紹介します。
THREE(スリー) バランシング UV プロテクターR(ノンケミカル)
紫外線吸収剤フリー SPF40/PA+++
天然由来成分94% 目、口、鼻まわりなど荒れやすい部分が多いことから、特に外界の刺激に対するケア効果を追求した顔用プロテクター。サラリと透明に仕上げて密着。毛穴もなめらかに整えメイク崩れを防ぎます。MAQUIAベストコスメ 2017上半期UVケア部門-第2位受賞-
アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク(ケミカル)
アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク SPF50+/PA++++ 60mL
日焼止めと言ったら絶対外せないのがアネッサ。
石鹸でスルリと落とせるのにしっかりと耐久性があるスーパーウォータープルーフタイプです。
紫外線吸収剤を使用しているので敏感肌や肌が弱い人にはお勧めできません。
ヒフミド UVプロテクトベース(ノンケミカル)
ヒト型セラミド配合で乾燥から肌を守ります。
薄~~いピンクのいろがついていますので、くすんだ肌色や目の周りの色むらも優しくカバーし、明るい肌色に整えてくれます。
紫外線吸収剤や界面活性剤を使用してないのが、とっても嬉しい!
肌の色がくすんでいる人は、ヒフミドプロテクトベースを、
敏感肌の方には、THREE (スリー) バランシング UV プロテクターを、
レジャーなどでは、アネッサをお勧めします。
日焼け止め:まとめ
ここまで日焼け止めについてお話ししてきました。
まとめますと、
朝メイクの時は下地クリームの働きも兼ねている日焼止めクリームを使い、日焼止めを塗りなおすときは日焼け止めスプレーと使うと簡単に塗りなおしができます。
顔に直接スプレーせずに、手のひらに日焼止めをスプレーして、充分に肌になじませるようにしましょう。
正しく使うと日焼止めスプレーも効果を発揮します。
自分の肌を守るのは自分だけです。
正しい紫外線対策で美しい肌を保っていきたいですね。
肌の色がくすんでいる人は、ヒフミドプロテクトベース
敏感肌の方は、THREE (スリー) バランシング UV プロテクター
レジャーは、アネッサをお勧めします。