年越しうどんの意味や由来はあるのでしょうか?
大晦日に年越しそばを食べる習慣がありますが、あなたはいかがですか?
私は子供の頃は、新年の来客の準備で夕食を食べる暇がなくいつもそばを食べていました。それが私にとっての年越しそばになっていました。
でも、弟はそばが苦手で1人だけうどんも作ってもらっていました。
弟のように、お蕎麦が苦手と言う方もたくさんいらっしゃるようです。
年越しそばを食べる習慣は、江戸時代にできたらしいのですが、その理由は「縁起担ぎ」です。
蕎麦が細く長いので、それにあやかり長寿を願うそうです。
また、切れやすいという食感にあやかり、災厄を断ち切るという意味があるそうです。
しかし、今日「縁起担ぎ」を本気で信じる人はほとんどいないのではないでしょうか?
大晦日になると当然のようにお母さんがそばを作ってくれるから、食べているのが実情ではないでしょうか?
今の時代そんなに、縁起を担がなくてもいいのではと思いませんか。
別にお蕎麦でなくっても、うどんでも大丈夫ではないでしょうか?
大晦日に年越しそばを食べる習慣は、今や日本人の6割以上が実行しているといいます。
10人のうち6人以上が大晦日に年越しそばを食べているのです。
では残りの4人は、いったい何を食べているのでしょうか?
蕎麦の代わりにうどんでしょうか?
このページでは、年越しうどんの意味や由来と年越しうどんのレシピなども紹介しています。
年越しうどんの意味や由来とは?>
年越しうどんにも意味や由来があります。
うどんのように太く、長く生きるという意味があるようです。
うどんは元々、太くて長いことから「健康長寿」「家運長命」など長寿に関わる縁起物みたいな感じでよく食べられていたそうです。
また、運を呼ぶ、うんどんという意味もあります。
縁起物のこじつけでしょうか?
年明けうどん、年越しうどんの意味や由来の元になるのは、うどんの色にあるようです。
白い色が清らかさにつながるということで、年明けうどんをたべることで1年を清らかに幸せに過ごすことができる、ということです。
さらに、白いうどんに紅や赤など新春を寿ぐものを載せるという定義があり、まさに、紅白のおめでたい色につながります。
具体的には梅干しや赤いかまぼこなどがお勧めとされています。
年越しうどんVS年越し蕎麦
年越しうどん
神奈川県などでは、そばよりも運動へのなじみが深く、年越しの際にはそばにかわりうどんを食べる人が多くいます。
年越しうどんを食べる地域は、小麦粉の産地で年越しうどんを食べることが多いようです。
小麦粉の産地はそのままうどんの名産の地域とつながります。
讃岐は香川県、水沢は群馬県、稲庭は秋田県です。
また年が明けて食べるうどんのことを「年明けうどん」といい、年越しうどんより年明けうどんの方が人気が高いようです。
年明けうどん(としあけうどん)とは、さぬきうどん振興協議会が新たな麺食行事の普及を目的として提唱している「年明けに縁起を担いで食べるうどん」のことである。
讃岐うどん業界を中心に2009年正月から展開されているもので、年越し蕎麦や雑煮のような、日本の正月に伝わる食文化とはもともと異なるものである。
ウィキペディア年明けうどんより引用
年越し蕎麦
年越しそばや引越しそばなど、江戸っ子はお蕎麦が大好きだと言われています。
東京にはお蕎麦屋さんがたくさんあります。
私の生まれた地域では、蕎麦屋さんはほとんどなく、うどん屋さんが多いのです。
うどん屋さんで蕎麦も提供していると言うのが正しい言い方です。
博多では、そばを食べるのも、大晦日の年越しそばだけと言う方も少なくありません。
その代わりに、うどん屋さんはたくさんあります。
年末の年越しそばもうどん屋さんに行って食べるのですが、もちろんそばの代わりにうどんで年越しする方もたくさんいらっしゃいます。
普段からうどんを食べ慣れているので、やはりどうしてもうどんを選んでしまうというのが本音でしょうか、
年越しそばの発祥の地は、博多だったと言う説があります。
博多発祥の地 説鎌倉時代、博多の承天寺で年を越せない貧しい町人に「世直し蕎麦」と言って蕎麦餅を振る舞った所、 次の年から運が向いてきたため大晦日に「運蕎麦」として年越し蕎麦を食べる習慣が生じたとする説。
「運気蕎麦」「福蕎麦」とも言います。 ちなみに、博多の承天寺(福岡市)は、鎌倉時代にこの寺の弁円というお坊さんが、 蕎麦とうどんを中国から日本に伝えたという伝説があり、「饂飩蕎麦発祥之地(うどんそばはっしょうのち)」の石碑があります。
年越しそばは、博多では「運そば」と呼ばれていて、そばの中にうどんを入れることで『うんが入っている』と言っていました。
博多ではそばの馴染みがなく、夜遅くに食べるにはそばは消化が悪く、うどんに馴染みのある博多では消化にも良いということで、うどんをメインにしている「運そば」を食べていたという話です。
博多で人気のうどん屋さんは、 「かろのうろん」です。
年越しうどんのレシピ
薬が原因でアナフィラキシーショックはよく耳にしますが、蕎麦アレルギーもアナフィラキシーショックです。
もし、蕎麦アレルギーがあるなら、年越しは、うどんを選びましょう。
外食の場合、お店の人が蕎麦をゆでたお湯でうどんをゆでたらだめだそうです。
お店によっては、そばを茹でる釜とうどんを茹でる釜別々にしているところもありますのでそのようなお店を前もって探すのが結構面倒です。
そんな時は家庭で年越しうどんを作ってみませんか?
きのこたっぷり年越しうどん
冷凍うどんが家庭にあると、とても便利です。
麺のコシが強く、とても美味しくいただきます。この冷凍麺を使って年越しうどんを作ってみました。
また、 1年中手に入りやすいキノコを使うことで、腸内の善玉菌が増え、美肌効果や代謝アップによるダイエット効果、免疫力の向上や便秘解消など私たちに良い効果が期待できます。
料理レシピ
【材料】(3人前)
- 冷凍さぬきうどん 3人前
- しめじ 1パック
- なめこ 1パック
- そのほか家庭にあるきのこ類
- ほうれん草 少々
- かまぼこ 少々
- 長ねぎ 少々
- めんつゆ 適量
作り方
- しめじとなめこをめんつゆで茹でる。
- かまぼこ、長ねぎを切り、ほうれん草を別の鍋で茹でる。
- うどんを少し硬めに茹でる。
- うどんが茹で上がったら、めんつゆの鍋に加えて一煮立ちさせる。
- 器にうどんと汁を入れ、かまぼこ、長ねぎ、ほうれん草をトッピングして完成
飾りかまぼこ例
飾り切りのかまぼこを、うどんの上に乗せるだけでグッと年末年始年始らしい雰囲気になります。
年越しうどんの意味や由来はあるの? まとめ
おうどんも蕎麦も実は同時期に日本に入ってきたものです。
簡単に早く食べられるうどんやそばが年末には大活躍したようです。
年越しうどんか年越しそばかと言う議論はともかく、それぞれの地域に合ったものをそれぞれの家庭の味で美味しく頂きたいものですね。
年末年始は離れていた家族が揃う絶好の機会です。
年越しそばや年越しうどんの由来など子供や孫たちに話してあげるのもいいですね。